つくること(1/2)

2011/01/04 4:17 に 中通寛記 が投稿   [ 2011/01/04 5:52 に更新しました ]

ボストンバッグひとつで逃げ出すように家を出た僕に
その当時、いなかった存在がある。

いま、3歳の姪っ子がいる。

子供の感性と一言では済まないほど
彼女が見るもの、聞くもの、想像するものは
僕の想像を超えた所にあって、その可能性は
どこに繋がって行くのか、それは楽しみでしかない。

自分で企画したキャンペーンの景品。
自分で応募して自分の(未来の)子供にあげるつもりで
2年がかりで、やっと手にした宝物を
姪っ子にあげることにした。

アポロチョコが大好きな姪っ子に、こっそりとコンビニで
買ったクチバシのついたお菓子を一緒に渡してみた。
そしてその笑顔は、僕が見たかったものだった。



どこかの百貨店で買ったおせち料理をつまんで
買い物を済ませて神戸を出る。

車の助手席から見えた山の斜面に
少年時代に作った秘密基地のかけらを探してみる。

どこにいくつ作ったのか覚えていないけれど
ひとつ、小枝で編んだ小さな秘密基地の中で
仲間と取っ組合いの喧嘩をして崩壊した基地のことを
思い出した。そのとき、横で見ていたもう一人の
メンバーが、ほんとうに悲しそうな顔をしていた。


野菜基地のオープンが迫っている。

「しんどい」と言っておせちが作れなくなった母親に
僕ができることは、何なんだろう、と思う。
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